【必読】ハンドメイド作品づくりに絶対役立つ『アイデアのつくり方』

HANDMADE

ハンドメイドで作品を販売したい。趣味でモノづくりをやっているけど、新しくどんな作品を作ろうか。とデザインアイデアについて考えることは、モノづくりにおける重要事項です。

でも、その肝心なアイデアの作り方について、方法論として知っている方は少ないのではないでしょうか?どうやって、アイデアがなかなか思いつかない、どんな作品を作っていこうかな?と作品作りに悩んでいる方に、絶対に読んでいただきたい一冊があります!

それは、ジェームス・W・ヤング著著の「アイデアのつくり方」です。

初版が1940年と今から80年以上も前に書かれたにも関わらず、今なおアイデアの発想法として活用されている一冊なんです。

今回は、「アイデアのつくり方」の要素をご紹介しつつ、具体的にハンドメイドの作品を作る上で、どんなことを考えて行けば良いのか?というところまで紐解いていきたいと思います。

アイデアが生まれる原理を理解する

1.アイデアとは既存の要素の組み合わせである。
2.既存の要素を組み合わせて新しいものを作りだす才能は、事物の関連性を見つけ出そうとする心の働きに依存することが大きい。

すなわち、全く何もない状態から新たらしいものが生まれることはなく、革新的な商品や作品も全て、世の中の要素同士を組み合わせて作られたものなんです。

ただ、組み合わせれば良いというものではなく、物やコトの繋がりを見つめ直すことで、アイデア着想のヒントにしていくことが重要なんです。

この能作シリーズのすずで作られたおちょこも、錫という素材の特性お酒を楽しむ行為をうまく組み合わせた商品なんです。

錫という素材の質感が、上品な見栄えであるとともに、人の手の力でも曲がりやすいという特徴があります。

この特性を活かして、お酒を楽しむ場(ハレの日)にマッチするとともに、飲む人によって、おちょこの持ち方やフィットする形はそれぞれ

結果、錫×おちょこの発想で、誰でも持ちやすい形でお酒を楽しむことができるアイテムが誕生しました。

アイデアを作る方法(5ステップ)を理解する

アイデアは5つの段階を経過して作られており、各段階は全て関連しているので、一つ一つの手順を踏んで進めていくことが重要とされています。

①情報を集める

アイデアは既存の要素の組み合わせなので、アイデアの材料を収集すればするほど、新しい組み合わせを作る可能性も高くなる。

皆さんご承知の方も多いとは思いますが、そもそもどんな材料やどんな作品が流行っているなどの情報収集が大事になってきます。minneやCreemaなどのハンドメイドサイトをチェックすることも大事ですが、手芸屋さんやハンドメイドのパーツショップに行って、どんな材料やパーツが販売されいているのか。ということを情報として知っておくことが重要になってきます。

②集めた素材と素材を見つめ、関係性を見つける

収集した材料を組み合わせ、そこから関係性を見出そうと努力してみる。

“関係性を見つけ出す。”このワードから具体的にどうすれば?と悩む方も多いのではないでしょうか?

ハンドメイドにおける関連性を見つける。というのは、素材や作りたい作品の相性を探すイメージです。例えば、レジンで作品を何か作りたい。と考えた時に、レジンの特徴を把握できていますか?

思元は液体→時間や光を当てると固まる。透明度が高い。などでしょうか

特徴①液体→固形へ

すなわち、水のような流れるような形が作りやすい/何かを閉じ込めることができる/モールド(型)さえあれば、自分の好きな形を再現できる。と活用手段の要素を抽出することができます。

特徴②:透明度が高い

透明≒海や水のようなデザインと親和性が高い。/存在感を出しすぎない。/色を加えれば、好きな色へアレンジできる。などの要素を分解することができます。

特徴①、②を踏まえて、例えば、ドライフラワー(メリット:見た目が綺麗、デメリット:繊細で崩れやすい)など、もう一方の要素を考えていくと、レジンが固まることで、ドライフワラーのもつデメリットである崩れやすい。という点を解決し、アクセサリーのパーツとして生かすことができます。

③アイデアを昇華させる

アイデアを作ることを完全に放棄し、音楽や映画といった自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。無意識の心が勝手に材料を組み合わるようにまかせる。

この段階では、②までで練ったアイデアは一度忘れ、映画鑑賞や美味しい食事へ出かけるなど作品作りとは全く異なることをしましょう。新しいモノづくりのアイデアを考えないと。という視点で縛られてしまうと、どうしても視野が狭まってしまうため、時には他の娯楽に触れる時間を作ることも重要な時間です。

④新たなアイデアの誕生

アイデアは、アイデアを探し求める心の緊張を解き、休息とくつろぎのひとときを過ごした後に必ずやってる。

このフェーズでは、完全にリラックスして、待つのみです。これまでのフェーズで考えたことで、いわゆる“アイデアが降りてくる”のを待ちましょうこれだ!という瞬間が訪れてくれます!

⑤生まれたアイデアの検証してみる

生まれたアイデアが自分たちが提供したい社会に適合するのか確かめる必要がある。アイデアに手を加えて社会へ適合させようとしたり、理解のある人たちに批判を仰いでもらったりすると、良いアイデアは自ら発展する。

最終フェーズでは、コレ作ったら面白い!可愛いかも!というアイデアに基づいて、そもそも、すでに他の作家さんがやっていないか?そもそも、具体的に作れるのか?という検証フェーズに入ってみましょう。

例え、他の作家さんとの被りがあっても、構成要素としては間違っていないので、片方の素材を変えたらどうなんだろう?アクセサリーではなく、ポーチで組み合わせてみるとどうだろう?など視点を変えてみることで新たな発見が見つかるでしょう。また、作り方がわからなくても、今やハンドメイド作品作り関連する情報はネット上に多数紹介されているので、作り方を勉強することで、自分の作品作りの幅を広げることができるはずです!

今回は、ジェームス・W・ヤング著著の「アイデアのつくり方」をもとにハンドメイド作り着想方法をご紹介させていただきました。

紹介させていただいた手順で、ぜひ一度試してみてください!

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